現在では、クロスステッチにも様々な刺し方がございますが、
私が一番に考えることは、“いかに『楽しく』刺し続けられるか”ということです。
たとえば、悲しいときやイライラしているときには針を持ちません。
できるだけ気持ちが穏やかなときに刺します。
私の教室では、『聴く(癒しのBGMを流す)』『見る(何色もの鮮やかな糸を楽しむ)』『触れる(布の感触を確かめながら刺繍する)』この人間にとって大事な3つの感覚を大切にしながら、クロスステッチを楽しんでいただいています。
仕上がったクロスステッチの作品は、同じ図案でもそれぞれ表情が違います。
刺す人の心がそのまま作品に表れるからです。
「××…」と刺していくだけのようですが、そこには、とても奥深い世界が広がります。
一針一針、心を込めて刺繍することにより、作品に命が吹き込まれます。
単純だからこその難しさや、奥深さを実感していただければ幸いです。
まずは難しく考えずに、クロスステッチで刺すことの楽しさ、布が彩られていく喜びを味わってみてください。きっと、新しい世界が広がるはずです。
ぜひ末永くクロスステッチを楽しんでください。

- 2000年
- 結婚を機に、三越本店秘書を退職。趣味としてクロスステッチを始める。
- 2003年
- 本格的にクロスステッチの勉強を始める。
当時はクロステッチの教室が少なかったため、海外より資料を集め、ほぼ独学で習得。
同時に油絵を習う。 - 2007年
- 三越本店にて作品が1ヵ月展示され、多くの反響を得る。
- 2009年
- 三越での作品展の反響を受け、個展のお話をいただく。
日本橋にオフィスを置き、クロスステッチアーティストとして制作活動を開始。
海外より取り寄せた図案をアレンジした作品やオリジナル作品を制作。 - 2010年
- 12月に銀座のギャラリーにて個展、作品展を開催。
一週間で約200名の方が来場。 - 2011年
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年始の業界新聞で個展等の活動が取り上げられる。
東京交通会館で開催された『灯(ともしび)芸術展』にて3作品が展示される。
手芸であるクロスステッチが、油絵、水彩画と同様に芸術として認められ、灯芸術展特別賞を受賞。
現在、灯芸術家協会会員、よみうりカルチャースクール講師、NHK文化センター講師など、幅広く活躍している。 - 2012年12月
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銀座『ふそうギャラリー』にて、第二回作品展を開催。
約300名の方が来場。 - 2013年1月
- 第七回 東京灯芸術展にて、大華褒賞受賞。